夏コミやらコミティア自体は、もう一月半ほど前のことなんだが
さすがに、委託された本も落ちついて来たようなので、ウダウダ感想を書いてみる。
店の位置を変えた「らしんばん」が腑抜けになったのか、転売厨の入手量が少なかったのか知らないが、
平野耕太(男屋)のディードリット本は入荷すらされず、田丸浩史(甲冑娘)のは一冊入ったが、すぐ売れちゃったらしい。
ショップに委託しないプロ漫画家で手に入ったのは広江礼威のFate本だけという結果に終わったが、
数年前から同人誌より商業誌への比重が大きくなったからか、以前ほど収集欲が湧かない。
「極楽乗桜」 としぼう
http://tosibow.net/sakura/index.html
ゴーゴー、ゴーゴー(キンゲダンス)
年中フィクション世界にドップリ漬かって、貪欲にそれを求める生活をしているため
自分の発想力を超えた(外れた)ものに触れると脳内麻薬がダバダバ溢れる体質になっちゃうんですが、
斬新な世界設定と魅力的なストーリーなど、そうそう生まれるわけもなく、
自然、不条理ギャグをやたら有難がる毎日です。
で、としぼう氏ですが今回もわけわからなさっぷりは健在で、桜と慎二への愛に溢れた一冊となっております。
中書きでは、ゲーム発売直後の桜バッシングを見て、
「桜中心本なんて描いたら、型月同人界から追い出されるのではないか」
と危惧されたそうですが、確かにアレは凄かった(藁
個人的には、桜擁護派のほうが凄かった様な気がするけど。
「Fake 〜suteki night〜」 くれじっと
http://www.toranoana.jp/mailorder/detail/04/0000/070/040000070110.html
セイバー「在りし日の私は、王様だったのですよ」
士郎「嘘!? 王様って…男じゃん!? チンコ付いてンの!?」
という漫才から20コマほど延々追いかけっこを続け、帰って来たらセイバーのお腹が大きくなっていて
産婦人科行ったら、そこに…という、プロになっても衰えを見せない あきかん 氏が光る一冊。
というか、あきかん氏以外のは(・ω・)
「Sunny Sunday」 Battle Princess
http://battle-princess.hp.infoseek.co.jp/
「アチョの手のアレが打楽器に見えたから!」と思い付いたのはともかく、見事な絵にした時点で勝利確定。
アチョの腰巻(?)は前に回したらエプロンっぽい! いや、むしろ赤フンっぽい! などと思いはしても
絵に出来ない我等凡人共と実行する者との大きな違いを再確認する一冊でした。
Fate / 試製四式同人 Tex-Mex
http://www.din.or.jp/~redbear/
ブラック・ラグーンの広江礼威が描く馬鹿エロ漫画。
聖女陵辱を覗き見していたのがバレた士郎・アチョ
「くそッばれちゃ仕方がないッ! このド腐れ三十路ばばぁッ、俺だってまだ
姦ってないんだぞ―――――ッ!!」
「ほほほほほほほほほほ、何を云うやら、おーっほっほっ
そんなエラソーな事ほざいた所でホラ!! 貴方達のお子様テントは
もうすっかりバカンス気分よ!!」(ビシーッ)
「あッ ちくしょー!!」(がーん)
を、アノ絵でやるのだ。久しく忘れていたプロ漫画家のギャップ萌えが発動してしまいました。
ついでにフッと公式HPの略歴を見たところ
>2004年度
>夏コミ無事終了。 次回参加は12月の冬コミを予定し現在調整中。 (予定)
>サークル「甲冑娘」に 冬期執筆予定。
何ぃ? ふむう、これは見逃せんわい。
「Bad Trip Night」 4サークル合同誌(犬威赤彦、たぽ、春野友矢、ピメコ+トメ太)
執筆陣は電撃大王でこみパ連載してる犬威赤彦 氏、いのちのふるさと の たぽ 氏、春野氏と豪華だが、
正直(・ω・)で、トメ太 氏の一本のみが突出していた。(たぽ氏は「いつもどうり 9」も(・ω・)だったし…)
http://qp.banbi.net/qp.htm(トメ太 氏のサイト)
ゲート・オブ・バビロンからポマードが出て整髪完了(オシャーレ オン)はいいとしても、
水が出てきて手を洗うのはいかがなものか。あまつさえ最後には、体半分だけ入れて
「飛んでるように見えるであろう」
である。ドリフかよ!(違ったらごめん)
ここまで王の財宝を自由自在に操った人間が、かつていただろうか。感動した。
「猟奇的な彼女」 てぃーちでぃーる
http://www.interq.or.jp/mars/harao/td.html
キャス子に弱いのもあるが、ハラオ氏のテンポが好きだ。
最後の小次小次(COJI-COJI )も、なんか上手いと思った。
今回のヨミイチ・井本氏、芝刈組・芝原氏のは(・ω・)
芝原さん、もう狂ったのは描かないのかなあ…
「ないしょの詩BOOK 5」 双葉ますみ(玉亭)
http://tamamasu-web.hp.infoseek.co.jp/
毎度恒例、反則気味な 吉田戦車+マリみて の鋼鉄ユーミ編。
吉田戦車という天才のネタを利用してるとはいえ、コンスタントに質の高い作品を
作り続ける発想力には驚くばかり。
「マリア様とテッドの地獄旅行」 東京ジルバボウイズ+ユバシリカステン
http://home9.highway.ne.jp/k-808/info.htm
乃梨子のスケッチブックによるミスターリリアンいぢりは今回も冴え渡る(意味不明な方向に)。
令様への愛に満ち溢れた一本。
「G−DOQ 仇」 G=ヒコロウ
尋常じゃないハイテンションとサービス精神(?)で、読者さえも疲労させるG=ヒコロウの新刊。
商業作家でありながら、同人ショップに委託するのは食うためとみた。ジワリ
真面目な話、この人はどうやって生活してるか謎で有名。パンで生きてるとかどうとか。
「忍ぶれど…」 絶対少女
http://www.geocities.jp/raita_z/
http://www.geocities.jp/raita_z/archives/08.html(表紙)
そこはかとなく、大好きな中村博文氏(どじんち)の
「雨降り止まず初音爪先に鬼を弄ぶ狂り狂々ふたり狂々」
の雰囲気を持つ、耕一を巡る千鶴、楓のお話。
<あらすじ>
本作の(何があったか知らないが)腑抜けた耕一は楓に手ぇ出したものの、結局千鶴と婚約する。
楓は毎夜、縁側で二人の愛し合う声を聞きながら
「いつから…こうなったのだろう。」
と月を見上げて思うが…
行為に望む直前の楓ちゃんは稀に見るエロさ。やたらエロい。恐ろしくエロい。
また、会長室にいながらにして、事に勘付いた千鶴さんの宣戦布告と、その決着も、
イイ〜! 凄くイイ〜! ('A`*)
心の殿堂入り。