2007年 5/2〜6/3旅行記

旅先で会った人や札幌の友達には写真とネタ話を披露してたんだけど、茨城近辺に寄る理由が全く無かった関係で
RAの字とかに見せびらかしてないから、5月2日〜6月3日の旅行記を今更書いてみた。
メモ帳兼日記を元に書いているため、リアルタイム風な文体と回想が交じり合ってるけど気にしないように。
なにしろ2年半の間、思い出したときに書き足してきたような代物なので。








下準備編
名所だけでなくマイナーな所へ行く予定だったで、目的地の地図をグーグルやらヤフーやらで検索し、
目印など詳細が載っているものを印刷。距離を測り徒歩での移動が可能かどうか判断し、
公共の交通手段が存在するかしないかのレベルで確認しておく。
街中を歩くにしろ、交通機関のない僻地を歩くにしろ足が基本なのでGWの旅行が決まった日から
ウォーキングとジョギングを開始。そこそこの距離歩いたり走っても大丈夫な程度には仕上がる。




■ 5月2日 自宅→新千歳空港→広島空港→広島県 広島市宿泊
昼頃自宅出発、15時頃の飛行機で新千歳空港→広島空港へ。








お馴染み、ご当地キティとか。





新千歳空港ジンギスカンサンド。ジンギスカンとしては奇妙だが、
冷えてても美味しく食べられるよう工夫されている。胡散臭いほど羊臭さが無く、
むしろ何の肉かわからないぐらいなので羊に慣れていない人も食べれるだろう。





もやしと玉葱の風味がするようなしないような気がする面白キャラメル。岡山の人にやや好評だった。




飛行中。迫力のある雲は電子機器使用禁止な上昇中、下降中に現れるため撮影できないのが残念である。




リムジンバスで広島市中心街へ。「九州までの距離」という概念自体が不思議な北の人です。
今回の旅行唯一の予約入りホテルで荷物を降ろしたあと、ネカフェで翌日集合地点へ向かう路面電車の時刻表と
到着時間をメモしたり中心街の予習をして、とらのあなイエサブあたりをブラブラし、
たまたま近所にあった川面に写る原爆ドームの写真撮ったり、慰霊碑周辺の猫と戯れたり。
あと、北国の人には暑くてたまらなかったのだが、平気で長袖の人達がいて大層驚いたものだった。





水門は美しい。





夜の広島城





広島護国神社の馬





青葉城伊達政宗像以来、なんとなく馬を見かけたらタマタマを撮ることにしている。





仲間たちとの集合前に原爆ドームを拝んでしまった。
川とドームと月がいい感じに入るアングルを探して撮りたかっただけなのだが、改めて見ると
ドームの上で月が炸裂してるようでなんかアレですね。





慰霊碑のぬこ達











ヒコローの新刊とかチェックして、落ち着いたときに買おうとメモしました。





のんびり散策していたら地元チックな飲食店は開いてなかったのでローソンでそれっぽいのを選ぶ。
広島市民球場に赤い装備の人達が出入りするのを横目で見ながら思ったことは、
「何故こんな暑いのに長袖の人ばかりなのであろう」
ということだった。まったく、南国人は寒がりじゃのう。
赤い大地から来日したばかりのJ-Aさんには驚くことばかりです。




■ 3日 広島市街→宮島観光→宮島宿泊
集合場所と時間だけ聞いているので、それまで適当にぶらぶらするつもりだったのですが
「2007ひろしまフラワーフェスティバル」とかいうのがちょうど開催中だったらしく、
露店やら即席イベント会場がえらいことに。








笠売ってるところを発見。ベトナム直輸入だと言うし、せっかくなので購入。
ケバブやらチヂミ食べながらstr上げたりして、身も心も訓練されたベトコンと化す。





スリット深すぎたり、すその短いチャイナドレスは下品で好きじゃないんですが、
その点アオザイは素晴らしいですよね。





数回自分以外のベトコンと遭遇した。
よく見ると日本の笠と違って編まれているわけでなく、竹ひごの支柱に細くて薄い葉がのりで貼られ糸で固定されている。
正直、その場のノリで買ったんですが、頭はもちろん首も強烈な日差しから守ってくれる優れものでした。
それでいて軽いし蒸れない。そりゃ、agiも1ぐらい上がるっちゅー話ですよ。黒髪も隠すから蜂対策にもなる。
素晴らし過ぎる。





路面電車で宮島に向かう。
原爆ドーム前」駅の中国語表記が「原子弾爆炸遺扯前」となっており、
わかりやすいっちゃわかりやすいが、直球過ぎる。





宮島口にて、ほんのり小豆味のもみまんソフト。





厳島行きのフェリーを待っていると、プライベートライアンだか史上最大の作戦だかで見たような風景に遭遇。
訓練されたベトコンはついつい戦慄してしまったとかしないとか。
http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/d/dc/D-day_Normandy_Nara_26-G-2343.jpg





噂の鳥居が見える





厳島上陸成功。鹿がくつろぎ過ぎ。





日本三景も地元民(たぶん)には余裕の空気扱いである。
そして恐らく、潮干狩られた貝達は今晩の夕餉に登場するのだろう。





神社の裏にあるこの穴はいったい何だろうと話題になったのだが、
昔、川があった名残だと後日NHKの番組で判明。
残念ながら「ダム穴」ちっくな恐怖画像は期待できないようだ。





DOUMINにとっては、柑橘類がご家庭の庭に生えているというだけで感動なのである。





観光の一環として大聖院へお参り。
何故にダライ・ラマ直筆サイン入りブロマイドが!? とゲラゲラ笑ってましたが、
http://www.dalailama2006.jp/program/vairocana.html
半年くらい前に来られていたらしい。なんというか、失礼しました…





RAの字の絵馬。
願い事をするでもなく、神に対して力を誇示するだけという暴挙。
この手の神話のパターンとしては、罰が当たって昔話的訓話になるか(バベルの塔とかイカロスとか)、
英雄になるかの2パターンが期待できます。











ふぐり




■ 4日 宮島観光、宮島宿泊








午前10時頃
残念ながらダム穴現象は発生していない。





なんか山登りをすることになった。





自然の中に佇む姿は笠が良く似合う。





さっそくダウンしてる笠仲間。笠がチンコケース(アナベベとか)っぽい。
ちなみに、笠部隊はベトナム製1、和製2の3人パーティとなった。








某、あと10人いたらアメリカに勝てた人の元ネタだとかいうトコだね。





プレジデントマンは犬にも優しい。に通じる素晴らしい語感の看板。











13時頃の様子。微妙に潮が引いてきている。





飲食店、土産物屋が連なるあたりへ。
小麦と相性が悪くないなら、何でも入れてしまえという勢いの宮島銘菓。





僕もラーメンライス愛好家ですから、人様のことをあまりどうこう言えた立場じゃありませんが、
「炭水化物で炭水化物を食う」が一つの物体として結晶したような「お好み焼き丼」。





14時半頃。
なんとなく常に水没してるイメージがあったので、徒歩でくぐれるとは思ってなかった。








鳥居の真下から神社まで川があるような




鳥居の真下から神社の間はわずかに窪んでいて川のように海水が流れている箇所があり、
そこはかとなく神秘的だ。



神社に入ります。


巫女さんゾーンは撮影禁止でした。わざわざ張り紙しないとみんな激写するのだろうか。
ちなみに僕は止められてなければ盗撮したと思います。


ステゴサウルス。がおがお。


宝物収蔵庫のおばちゃんが珍しいと言っていた腰を上げた臨戦体制な狛犬
のちに島根県内で飽きるほど見て、珍しくもなんともないじゃん。と感じたが、
http://www.asahi-net.or.jp/~dw7y-szk/bunrui3.html
出雲地方独特の形だったらしい。


揚げもみまんと印象的な張り紙。


ライトアップされた鳥居。虚空に浮かぶ感じが美しい。



■ 5日 宮島観光→解散→倉敷→ケロ氏宅宿泊

ご当地キティ
パーデンネンを髣髴とさせるデザインである。
http://98187245.at.webry.info/200609/article_16.html


昼の原爆ドーム。都会のど真ん中の廃墟が異界っぷりを醸しだす。


平和記念資料館。フラワーフェスティバルの一環と思われるヨサコイソーラン的な
仮装ダンス大会の待機場所と化し、騒々しいことこの上なく、資料館内との
対比が印象的だった。もちろん、悪意のこもった意味で。
「ご当地キューピーの一環として原爆キューピーとかは無いのかな」
的な発言をしたK前君もバチが当たればいいと思うよ!(焦げてたり溶けてるのだろうか)



15時、広島駅でサークルOB達と解散。
JR時刻表を購入し、ROで本格的にギルド活動をした時のマスター・ケロ氏宅のある倉敷市へと向かう。
オフラインで会うのは初めてだったのでドキドキであったが、他人の部屋とは思えない漫画やら雑誌やらで
足の踏み場もない空間の居心地の良さが影響したのかPCを借りてネカフェや宿泊施設の場所などをメモった後、
漫画読んでるうちにいつのまにやら寝てしまい一人旅初日を終えるのであった。


■ 6日 倉敷→水木しげる記念館鳥取県境港市)→鳥取県米子市宿泊
電車の関係でグレンラガンを見終えずに出発。ケロ氏には申し訳なかった。




倉敷駅。テーマはアンデルセンだそうで、駅周辺はファンタジー風味。



雪国の人的には、瓦屋根を見ると南へ来たんだなあと実感する。
屋根だけで言えば、北海道はトタンばかりで美しくないこと甚だしい。


さて、いきなり瀬戸内海側の倉敷から日本海側の米子へ抜けるわけだが、
翌7日は岡山県内が降水確率100%であり


岡山コロニー・反連邦軍秘密基地
http://bitter.swee.to/gundam.html


雨の日は↑のZガンダムもシャッター下りちゃってるんじゃないかという津山市在住の
元ギルドメンバーの情報があり、急遽水木しげる記念館を前倒しにしたからだ。
なかなか計画通りには行かない。


途中、清音駅を通過。たぶん天地無用に出てた宇宙刑事(青い方)の元ネタだろう。


右から「すごい」「す、すごい」「すす、すごい」という意味だそうである。
子供を脅かす時の「ももんがー」に通じるものを感じる。


最近の桃太郎は国際的テロリストも退治するらしい。
瀬戸内海側は暑かったのだが、山陰と山陽を分ける山の中はかなり冷えて16℃にもなった。
平地との差は10℃ほどありそうだ。





山陰山陽を行ったり来たりする都合、6回ほど通過することになる米子着。



早速、鬼太郎グッズで溢れているが、妖怪汁というネーミングはなかなか良い。


ご当地キティも梨、ラッキョウシジミ汁、因幡の白兎(白くない)と
良い感じに新たなキティの地平線を開拓している。


米子から境港までの駅には妖怪が割り振られているのだが、山陰地方の主要都市たる米子は
ねずみ男をチョイス。悪どい商売も辞さない覚悟の現われだろうか。


境港行きが0番ホームというのは気が利いていて素敵だ。


鬼太郎列車、猫娘列車とあるうち、目玉親父列車に当たる。赤のライトが目玉になっており、
光り輝いていた。とても格好良い。


駅は鬼太郎一色である。


水木先生の銅像があったので


笠をかぶせてみた。


最近テレビで可愛子ぶってるので、この写真があれば猫娘を強請れそうな気もする。


妖怪ポスト


床屋に一反木綿らしき怪しい物体


屋根のライト(?)が目玉なタクシー。ホイールが輪入道だとポイントが高かった。


「サラリーマン山田」像。寄贈は水木プロだった。
他の妖怪の銅像信金やら一般企業寄贈なのだが、嫌われたのだろうか。


妖怪神社。神と妖怪は別物の気がしなくもないが。


水木しげる記念館


水木しげる歴史絵巻(?)では「のんのんばあとおれ」で描かれていなかった(はず)
のんのんばあが亡くなるシーンなどが描かれている。
若い頃の写実的な絵もあったが、これまた上手い。やはり絵師はこういうベースがあってこそだよなと改めて感じる。


あー、あの人は水木しげる好きそうね。って人のサイン発見


商店街の皆さんは記念館に合わせて店を閉めるようで、閉館時間ギリギリまで粘って外に出ると
寂しいくらい閑散としていた。


この通りは街灯が目玉なのだが、灯が点るとすげえ怖ぇ。
ちなみに、この日は米子のネカフェになんとか到着し、ROのGvGでラストレースを制したのであった。
宿泊は駅前の、風呂トイレ共用、寝るのは個室で2500円と安いが、サービスも相応のビジネスホテルに宿泊。
さすがに交通の要所だと宿泊施設が充実している。




■ 7日 米子→道の駅 久米の里→津山市宿泊
美作千代への切符と、一晩で乾ききらなかった洗濯物。
4日洗濯をサボると着る物がなくなる旅人ということで大目に見てほしい。まあ、車内ガラガラだったけど。
快晴なので、とりあえずZに関しては心配が無いな。


激しく無人美作千代駅。駅員側の部屋に入れちゃうので、生活しようと思えば暮らせるかもしれない。
東へ1.5キロ歩くのだが、途中道がなくなって
「しょーがねーなー、これはスタンドバイミーごっこしかないかな?」(ちょっと嬉しい)
と思いながら線路に上がると、無情にも反対側に農業用道路があったのでやむなくそっちを歩く。


道を間違えてないか恐々歩いていたところに、久米の里まで500mの看板。


それらしき施設が見えてきたよ!


……おや? シャッターが。


定休日キタコレ


月一の定休日直撃とかふざけてるの?^^
一人旅開始3日目にして2度目のスケジュール変更が!


なんとなく悔しかったし、天気も良かったので洗濯物を干してつつ、
よく考えたら、逆にシャッター閉まった格納状態を見る機会のほうがレアだぜ。
とポジティブに全方向から撮影したりしてみる。



最近、町長の感謝状まで貰ったようだ。なかなか素敵な文面だ。


道の駅としてはトイレ以外の施設が閉まっているので、建物の周りをうろついていると公衆電話にて電話帳を発見。
道の駅は公共性が高い気がするので久米町役場へガンダムについて電話してみると、
Z担当の(?)お姉ちゃんに代わってくれたので、次の日はガンダムが見られることを確認する。
そして図々しく最寄の宿泊施設について聞いてみると、JR津山駅周辺ならビジネスホテルもあるだろうとのこと。
ヲタ全開な旅人からの電話に対して親切で優しい久米町の役場は素晴らしいです。


津山市へは徒歩で行けるかなと、のん気に西へ歩いたのですが、荷物が重いわ、
暑いわ(笠+直射日光対策で長袖のシャツをリュックの上から羽織った蓑笠状態)、
歩道が無いわで疲労が蓄積して、歩くのが辛くなったので、偶然見つけた
適当にPC並んでるだけのしょぼいネカフェでまず最寄の駅、そして津山駅周辺のホテル、ついでに観光名所を検索。
あと、100円ショップダイソーがあったので非常食のチョコバー、ペットボトル緑茶、
ホテルでの衣類乾燥効率アップのために吸盤付洗濯バサミを購入。



津山駅。津山といえば津山三十人殺しですが、


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B4%A5%E5%B1%B130%E4%BA%BA%E6%AE%BA%E3%81%97
津山事件 - Wikipedia


ケロ氏宅で津山市在住の元ギルドメンバーから、舞台は超山奥と聞いており、
現地で「祟りじゃー」とか言いながら走り回る計画は断念済みなので、検索して調べたレンタルサイクル屋へ。
営業時間後に帰ってきた場合は、近くの創作俳句用ポストに入れといてね。と、管理は適当だが
とても助かるシステムで運営されていたので気兼ねなく市内を散策。




出雲街道を東へ。「男はつらいよ」のロケがあったとかいう橋。子供の日から二日しか経っていないので、
鯉のぼりが橋と平行に多数泳いでいて眺めが良い。




古い町並みを残すことは義務になっているのだろう。上が中古DVD屋で下がイタリア料理店である。
パっと見全然わからない。同じく景観のためだと思うが、信号機が無いため地元民が近道として
このクソ狭い道をガンガン車で通っており、危険極まりない。


更に東へ進むと、B'zのボーカルの実家を閑静な住宅街の中で発見。
一見すると普通の店だが、ポスターが(多分)稲葉浩志
特にB'z好きじゃないので、向かえにある神社の(北海道にはない)竹林とタケノコの方が面白かった。


津山城跡。閉園15分前だったのでタダで入れてくれた。
鉄砲ヤグラ、弓ヤグラ跡から、狙うであろう両側を石垣に囲まれた通路・階段を見下ろしてニヤニヤしたりしながら
大急ぎで一周してホテルへ。
この日の晩は安ビジネスホテルを見つけるどころか、野宿を避けられれば大喜びという状況なので
(お値段も)普通のビジネスホテルに宿泊。以後、α-1というホテルはお値段程々、コインランドリーが
エレベーターホールに据え付けられており、アイロンを借りられるという点で比較的愛用することになる。
一階に入っていたレストランのトマトラーメンはなかなかイケた。



■ 8日 津山→道の駅 久米の里→揖夜神社(島根県 揖屋町)→黄泉比良坂→八重垣神社(島根県 松江市)→松江市宿泊
シャッターが開く瞬間を拝もうと開店時間前に道の駅へ向かうが、残念ながらというか既に格納庫は全開。


大きく見せるため頭部と上半身が小さめに作られているらしく、バランスよく撮るには距離が大切かもしれない。


パンチラ


比較対象有りで(全体を通して数枚しかない、自分が写っている貴重な一枚)
道の駅勤務のおばちゃんに聞いてみると、4/29は年に一度のコクピットに乗れる日だったらしい。非常に乗ってみたい。



瀬戸内海と日本海の間くらいにある山奥から日本海側の揖屋駅へ。
左は味噌煎餅、右はレンタル自転車。
自転車借りるとき記入するノートを見ると、横浜をはじめ全国からそこそこ来てることが伺える。
おばちゃんによると、大学生とかが研究しに来るとか。


古事記日本書紀にも登場してるとかしてないとか言うイザナミを祀る「揖夜神社」



津山市で寄った八幡神社、大隈神社の狛犬は腰を落としているタイプだったが、
揖夜神社の狛犬は入り口から一組目は腰を落とし、二組目は腰を上げている出雲型。
http://5.pro.tok2.com/~tetsuyosie/simane/yatukagun/iya/iya.html
建物を一通り見物兼お参りしていると、足元で蛇がシュルシュルっと逃げていった。
勿論ビビったが、神性の高い場所で遭遇する蛇にはトキメクものがある。


境内をウロウロしていると、赤いランドセル背負って紅白帽かぶった小学生3人組から突如
「こんにちは」と挨拶される。僻地とはいえ、見ず知らずの小学生に突然挨拶されことなどない政令指定都市
暮らすことに慣れている身としては一瞬リアクション困りましたが、適度に微笑んで「こんにちは」と
返すことに成功(田丸浩史の漫画だったら ニチャッ と効果音が鳴ったかもしれない)。
田舎ってすげーなーと変に感心した。


神社裏を登ると休憩用の庵があったので、味噌煎餅を食べつつ一休みして坂を下ると、
手水舎で見るからに罰当たりなことをしている悪ガキ共を発見。
面白そうなので近づいて行くと、こっちに気づいた子は叱られてることを恐れたのか
「おい、やめろ」と仲間の水遊びを止めさせていましたが、暑いもんね〜。とか言いつつ
ヘラヘラしながら近寄って写真撮って良いかと聞くと、わざわざ並んでくれて




ジャバー、と。
日本列島を生み出した女神で清められた彼らは、将来日本を救う存在か何かになるのだろうか。
撮った写真を通っている小学校に送ってほしいと言っていたが、先生に見られたら怒られんじゃないの?
と聞いたら、それもそうだと納得していた。




国道と同列の扱いを受ける黄泉比良坂



微妙に違和感があるが、看板があって観光客にも親切だ



到着。山桃の木が植えられていて気分が盛り上がる。
そして、自分以外誰もいなかったので




積尸気冥界波ー


あじゃぱー


ピュー(消滅)


と、一人で3コマ漫画を作っていると、おじいちゃんとおばあちゃんが見物に現れたので
罰当たりなことをしていた様子などおくびにも出さず、脇にあった山道を抜けてみたり
Zガンダム売店で買ったブドウ羊羹をイザナギの追っ手よろしくムシャムシャ食べたりして過ごす。
また、駐車スペースには地元のバンが停まっており、公務員のサボリ昼寝スポットにもなっているらしい。


揖屋駅へ戻り、JRで松江市入りし、次なる目的地・八重垣神社へ向かう。



八重垣神社案内図。右上に不似合いな西洋風の建物が見えるが、これはなんと結婚式場。
ヤマタノオロチスサノオが退治するときクシナダ姫をここに隠し、退治後ここに
新居を構えて新婚生活を送ったとか送らないとかいう伝説がある関係で
(新居は須我神社という説もあるけど、ここに来る女共にはどうでもいいことなんだろう。
http://www.shinbutsu.jp/?ID=32

縁結びのご利益があり、縁占いが出来るという泉もある神社なのだが、この式場はその泉へ
直通の専用門まで作っているのだ。八重垣神社さん超商売上手。
http://www.shinbutsu.jp/?ID=34


到着したのが閉店時間(?)ちょうどだったためか、お守りをもらおうとしたら
宮司さんらしき人が無愛想だった。高感度ダウンである。


奥の方には、みうらじゅん先生がご専門の子宝に恵まれそうなお社が。
縁の下(?)にある何本ものチンコ棒は何に使うのだろう…


クシナダ姫が避難中飲み水にしたり化粧の鏡に使ったと伝わる、小泉八雲も興味津々だったらしい「鏡の池」


イマイチ面白味にかけるので、さくっと引き上げてネカフェへ向かう。
半分行き当たりばったりな旅をしていると、情報収集は命に関わるのだ。
基本的に適当な旅であることは事実だが、JR時刻表やらGoogleマップやらを駆使して
朝から晩まで無駄なく活動しつつ、野宿を避けるには気合の入った行動計画を
毎晩眠い目こすって立て直す必要があってけっこう大変なのよ?


オロチにお願いされてしまった。えらい低姿勢なオロチだ。


一見すると街中の公園だが



実は乃木二子塚古墳という名前の前方後方墳
さすが島根県、古墳が生活に密着している。
蛙男商会氏のような男が生まれるのも頷けるところだ。



更にしばらく歩くと「内なる Big Bang」という題名の、トレーナーに首ひっこめて
万歳してるような、彼の中で如何なるビッグバンが起こったのだろうかと不安になる芸術的な像と遭遇。
ご家庭にあるものでビクトリームごっこをしようとしたらこうなるかもしれない。


この日から数日間本拠地となる松江市は県庁所在地なだけあって宿泊施設も充実しており、
朝晩飯付、部屋に風呂トイレ有で一泊4千円(ただし部屋に窓がない)というビジネスホテルを愛用することになる。