今月のサンデーGX



ブラック・ラグーン
所々いい場面があったものの、基本的にいまいち盛り上がりに欠けていた女中騒動編も
やっとこクライマックスらしい。
大恩ある旦那様暗殺の復讐と書くとスタンダード過ぎて捻りが無いが、復讐者をヤク中の
キチガイにしちったおかげで女中の行動ロジックが意味不明になってすごい置いてけぼり感。
かといってシリアルキラー的ホラーとも違うしニントモカントモ。


まあ、それはともかく、今月目立った点はロックの白目化、黒目に必ず入っていた「光」の消灯やら
片方だけ口端上げた非対称な笑い方やら。
そもそも、登場人物が全員非日常すぎて読者が感情移入する対象がいないから、と編集者に言われて
後から作ったキャラがロックだったと記憶していたが、最近ロックもやや常人離れを始めている。
そろそろ読者もあの雰囲気に慣れただろうから、ロックのキャラを転がしていこうという方針かねえ。
伏線としては、ロックが人死に出さないように有力者たちと交渉していたとき
チャンさんの部下がロックを
「いまどき珍しく義にあふれた男ですね」
と評したのに対しチャンさんが
「あいつはそんなんじゃねーよ」
と返していたあたりから、何やらロックの変化を匂わせていましたが











すごい悪党ヅラ。


人死に出さない上に全方向丸く治めようとするための武器として、かつては現実を見ていない
口先だけしか術を持たなかったが
(そして毎度レヴィから説教)
元エリートサラリーマンぱうわーを開放して、殺しをしない、させないためには当事者たちが
大なり小なりリスクを背負わせても構わんから、とにかく止めるような、
必要とあらば花京院と母親の魂すら思いつきで賭けられる男になったのだろうか。
……きのこる先生と虚淵さん(小説版書いたり対談したり仲良い)の影響かもしれんなあ。
シロウとキリツグの間ぐらいの存在というか。根っこは青いんだけど覚悟完了状態。


たしか、ブラックラグーンってアニメの1期、2期終了して間もなく原作溜まってない状態でアニメ化の話
上がってたけど、このへんやんのかなぁ。原作そのままじゃ正直DVDの売り上げ振るわない予感がするわ。
あ。
ははーん、さては、女中の再ターミネーター化はアニメで好評だったからっていう理由で、
女中のターミネーター化ありきで漫画のストーリー作りやがったな。
今回のシリーズは広江さんのB級洋画好き好き成分から生まれた産物じゃなくて、アニメで評価された要素を柱にして
肉付けしていったらこの有様になったんだと考えれば、いまいち面白くないのも納得だ。




ヨルムンガンド





濡れ場だ! サービスシーン(?)だ! 6巻出たからか!
どうでもいいけど、この漫画の女性キャラは9割方、乳見せるとき割れた腹筋も見せるよな!!


ところで、ここ半年くらいで一番ホッとしたのはバルメ生存の回を読んだときでした。