今月のブラック・ラグーンと神の視点

ロックが悪党ヅラで解決したイマイチ盛り上がりに欠ける
イカレ女中、アメリカ軍部隊、CIA、ロシアンマフィア、香港マフィア、ラブレス坊ちゃん+メイド(小)、ラグーン商会
7つ巴のイザコザに対するフォローで今月掲載ページの半分が費やされていた。











おっさんオタクの社交場でさえ、ロックに一発入れたメイド(小)叩きがチラホラ見かけられたから、
2chやら若い子の多い場では、相当バッシングが激しかったんじゃないかと思うのね。
恐らくは、それに対するものじゃないかな。


この場合、ラブレス坊ちゃんサイドとロックそれぞれがどこまで情報をつかんで、どこまで相手に喋っているか
というのを推測しておかないと、ロックに感情移入しっ放しの読者は理不尽に自分がボコられた気分になっちゃって
メイド(小)叩きに走ってしまうんだろうね。
「誰々はどの情報まで握っていて、性格はこうで立場はあんなだから、その範囲ではこの行動が最適だろう」
といったキャラクターごとのシミュレーションが苦手で、読者として
「神の視点」
(登場人物全員の置かれている状況から、考えている内容まで把握しているなど、神としか表しようが無い)
を持っているにもかかわらず、ひたすら主人公に感情移入しちゃうタイプの人は感想を交換する場では厄介なものだ。


↓の場面で例えると、2分のところでドレン大尉は


http://www.youtube.com/watch?v=Gj4MLT9TyD8


ガンダム
「ミサイルか!?」
と間違えるわけですが、神の視点を自覚していないタイプの方は
ガンダムに決まってんだろwww」
的なリアクションを取ってしまいがちなわけですね。


感情移入度の高さから来る大きな感動というメリットもあるのでしょうが、主人公から一歩引いて、
脚本や演出の妙に感銘を受けるという楽しみ方もフィクションにはあるという事を知ると、
作品の味わい方が一つ増えるという意味で、人生がまた豊かになるんじゃないでしょうかね。
感情移入しすぎない見方のメリットとして、主人公の行動にいちいちケチつけるキャラクタをべつに嫌いにならないから
イライラしないというのもあるね。あまりアニメを見ないらしい人がガンダムSEEDを見たとき、主人公のキラに
しょっちゅう食って掛かる(軍人としては常識的な行動)、ナタル・バジルールさんにムカついていたのを思い出します。